Landreaall 15 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Landreaall 15 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

  • もう半月前の話ですが、ご献本いただきました! 作者さんとお友達なのですよ。
  • お友達だからサインをねだっていますがすごくゴーセーなオズモおじさんいただきました。
  • ランドリオールの献本いただくためにめニクル書いている(毎回さしあげてる)といっても過言ではない気がする……次で終わっちゃったらどうやってもらえばいいんだろう?
  • さて内容。
  • 相変わらずというかいつにもまして人間がしっかりしているよなあ……という巻です。
  • 前回なんじゃこりゃと思ったクエンティン(前髪)も二話終わるころには骨と肉がしっかりついて。もっと若くて青いかと思ったので気持ちよく裏切られた。
  • 人間をしっかり書くことを目標にしつつ人間らしい人間を書けずに苦労している身としては羨ましい限りです。
  • 物語の展開は人間が決めること。DXの家出の話なんか「当時のDXだから」進んだ流れでそれが「今のDXに」きちんと続いていくのが見えるようで素晴らしい。
  • 悔しいなー、こういう話をかける上に絵まで描けるんだよ。
  • 好きなシーンは沢山あるのですが。
  1. p.16 ライナス(どっからだ レイ・サークか?)
    • 情報の価値は正確さと、相手が知らないのに自分が知っている、という二点で決まります。情報の伝達スピードがとやかくされるけど、速いことが重要なのではなく速い結果「それを知っている少数に自分が含まれる」ということが重要なのです。という価値をきちんと理解しているライナスだから、『アンちゃんがあの時点でDX出奔を知るはずがなかった』ことと『それを誰なら教えることが出来るのか』ということを同時に考える。この1コマだけでライナスの情報の取扱い方が示されているいいコマです。考えすぎかもしれないけどね!
  2. p.46 前髪「私は違う それは後で」
    • 今回もっとも「ヤラレタ」と思った一言。人間は現在の自分に迷いがある場合、自分を規定した過去にこだわってしまう。それは後で、で済ませた過去は前髪にとって極めて過酷だったけど、今の話からはよそのこと。でも、よそのことだとしても、今の自分に本当の自信がない人間はそのことに逸れてしまいがちです。逸れないところで前髪の強さと成熟を表しているいいやりとりだと思います。
  3. p.54 シスコン「どれだけ どんな風に……は簡単にわかったなんて言えません」
    • いいねー。
  4. p.115 このコマが五十四さんならいいコマだ! 登場しないと知ってたらサインの絵は五十四さんにしてもらえばよかったというくらい五十四さんがいない巻でした。
  5. p.181 パパ「ああ殺した。気が済んだよ」
    • いいよねー! 私怨をもって大義をでっち上げる。そうする方が被害が少ないから。でもパパンは強い人だから、弱い人間が陥りがちな自己欺瞞をしない。そんなパパンが人を殺して笑っているシーンが最高です。
  6. p.191 「すまん……実家の弟と似てて…」
    • この連中育ち良さそう。つまり弟もある程度の年齢になったら学院に来そう。実家にいるんだー。つまり弟って入学以前ですかわかります!
  • 経験してわかったけど知人に過剰に誉められてもどこかシニカルに見ちゃうんだよな。少なくとも俺は。なのでこの程度にしといてやらあ。みんな買えい! めニクル読んでこのサイトまでくるような人間はアマゾンでオトナ買いしても絶対損はしません。めニクル読んで楽しいと思った人が楽しいと思う成分と、すげえ楽しいと思う成分がたくさん入っているマンガです。ランドリオールの6割は人間でできていて、妹が3割、五十四さんが4割でできています。