踏みおろした足が地面にめり込んでいる気がする。一歩ごとに背骨、腰、膝が押しつぶされて身長がちぢんでいくような不気味な想像が後藤誠司(ごとう せいじ)の心を占めていた。左の肩に担いでいた土嚢を右に担ぎなおす。最初のころは腕だけでしていたその動…
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