ユッコにアキ、元気ですか。夢にまで見ただろう秀美さんです。とまあ、先週会ってるんだからありがたみも50%増しくらいかな?(増えるのかよ)
あの日なんだけど、迷宮街に帰ったら雪ふってたよ。もうなんというか、私みたいな女にはこの街はつらすぎると思ったね(くちびる紫で/相変わらずだなお前)。うん。
えーと、カボチャの馬車設置計画というのがあって、この二〜三日はそれに参加してました。私がよじ登った結果、上下につながっているとわかった穴があってそこにカボチャの馬車のゴンドラを通そうというイベントでした。カボチャの馬車て! となんというかあいた口がふさがりません。センス良すぎ。添付画像はカボチャの馬車から手を振っている私の写真です。ちょっと今度、貸衣装屋でドレスを借りてもう一度写真を撮るつもりでいます。汚れないように歩く方法も倉持さんという人に教えてもらってできるようになったしね。
設置計画自体はそれほどの苦労もなく終わりました。私は地下一階で馬車設置の警備と、作業をしてくれた人たちを地上までお届けするのをサポートしました。もっと深いところではけっこう大変だったみたいだけど。
探索者として復帰するというお話は結局なくなりました。けれどアルバイトはすることになって、そのゴンドラを使うために認定試験があるんだけどその試験官をやってくれないかと理事のおばちゃんとうちのお父さんから依頼されました。なんだかクマと蛙のぬいぐるみ(なんでクマと蛙? わけわかんない)を朝10時までにそれぞれ決められた場所において、その日試験を受ける人たちが持って来れなかったら夕方六時以降に回収するというお話でした。基本給は月20万円で試験の準備をすると一回5万円らしいです。月に3回やると月収35万円! この街のスーパーではカップヌードルが118円(外税)なので、えーと……とにかくカップヌードルよりはいい食生活になりそう(電卓がなかったらしい/すでに割り算は忘れた/そんなんで大検大丈夫か自分)。ちなみにそれを引き受ければ北酒場というお店の定食はタダになるので暮らしていく分には困りません。あとは、ほかの人(この人はすっごく身体の使い方が上手な人。名前忘れたけど)が新しく探索者生き残りのための教室を開くらしく、そこに体術と応急処置の講師として招かれています。こちらが一教室60分で二万円。
なんというか、これまで女の子としての青春を全て棒に振って修行人生を送ってきたけれど、それがこの月収20万円と歩合給ですべて報われた気がします(安い青春だな)。
ということでちょっと忙しくなってます。大検の予備校、試験官、講師、生きていくって大変。でも時間を作っていろいろ遊ぼうと思っています。
ユッコもアキも、この間は勉強でいそがしいのに時間をとらせてごめん。どうしても会いたかったので。次に会うときは女子大生だね! がんばって!
ではまた。