星野幸樹 様
高田まり子 様
真城雪 様
湯浅貴晴 様
おはようございます。桐原@東京です。東京は今日はどんよりと曇っています。午後からは晴れるらしいのですが、気温のほうはいよいよ冬本番という印象です。京都はいかがですか?
さて本題ですが、昨日夜、迷宮街の新しい買取担当者に就任した後藤誠司(ごとう せいじ)氏と会食しました。先方から挨拶にということで希望を受けたものです。後藤氏は始終にこやかに(彼のお顔はごらんになりました? 雪の好みかもしれません)機嫌よくいらっしゃいましたが、少し気になることもおっしゃっていました。
第二期の探索者がやってきたことで死体から採れる化学成分が過剰供給になる恐れがあるが、榊原さんは固定額での買取をおこなっていたために赤字の心配が出てきた、という話が一つ。探索者相互の連帯感についての質問が一つです。
彼の商社は私にとっても取引先の一つですから、探索事業の部署がかんばしくない成績であることは聞いていました。今回の担当者変更は利益拡大のためのものと考えて間違いないでしょう。確かに事業団の買い取り価格は実際の販売価格に比べて比較的高く感じられます。後藤氏の基本方針に買い取り価格を下げることは明らかにあると思われますし、それは変動相場にするのが簡単な方法でしょう。しかし第一層に探索者があふれている現状では、ほとんどの探索者の収入が減ることになります。当然抵抗は大きいでしょう。
そこで同時に探索者相互の連帯感を訊かれたということは、こちらが一枚岩かどうかを探っている――内部分裂をさせて各個に価格交渉ができないかと考えていると思われます。
彼から何もはっきりしたことは言われませんでしたが、私を協力者にできないかという期待を感じました。収入源を平日に持っていて、(探索者よりは)経済に明るいということで、彼の側の人間だと(数字で動くと)思われたのかもしれません。
今回は確実なことは何も言われませんでしたから今後も接触があると思われます。都度内容をご報告しますので、探索者側のとりまとめをお願いします。


雪へ
一九日ですけど仕事あけられそうです。小林さんの送別会は私もカウントしておいてください。一九時くらいに京都着かな?